結婚指輪は左手につけるもの。結婚指輪を手作りする際にも、左手薬指につけることを大前提として制作に取り掛かることでしょう。ではなぜ、結婚指輪は左手の薬指につけるのでしょうか。結婚指輪を右手につけたら、良くないことが起きてしまうのでしょうか。
結婚指輪を左手につける意味について、掘り下げてみました。
結婚指輪を左手につけるようになったのは、古代ギリシャに由来があると言われています。薬指には「愛情静脈」と呼ばれる血管があり、心臓と繋がっていると信じられていました。薬指だけに限らず、体のありとあらゆる場所にある血管は、全て心臓に繋がっていますが…。
とはいえ、古代ギリシャの医学は想像以上に発達していたのも事実。心臓が持つ役割については、当時の医学者達は把握していました。だから愛情血管については、ある意味「医学的に証明された事実」として捉えることもできるでしょう。当時は薬指を使って、薬を調合していました。そんな中で危険な薬を取り扱うと、薬指を通して心臓に警告が届くと言われています。心臓と薬指の関係は、現代人が考えるよりも深い物でした。
祈りも、結婚指輪が薬指に使われる理由として大きいでしょう。神父が祈りをささげる際、親指・人差し指・中指を使います。親指は「父（絶対的な神様）」で、人差し指は「唯一無二の神様」で、中指は「精霊」の象徴。最後に祈りの言葉をささげた後に、薬指に指輪をはめていきます。
結婚指輪と指の関係について調べていく内に、神様の領域に達してしまいました。
神様の存在をどう捉えるかは、個人の自由です。神様の意志も大事です。でも個人の意思も、同等レベルに大切なこと。余程根性の悪い神様ではない限り、結婚指輪を右手につけても何もしてこないでしょう。むしろ広い心を持って、優しく見守ってくれるはずです。
現にドイツ・ポーランド・オーストリア・スペインなどのヨーロッパでは、右手に結婚指輪をつける風習がございます。
