結婚指輪といえば、左手の薬指にはめることが定番中の定番です。諸説は色々とありますが、右手に指輪をはめると作業が難しくなるからとのこと。しかし、右利きであればまだしも左利きの方には通じません。左手に結婚指輪をはめれば、作業の邪魔になるだけ。
そもそもなぜ、結婚指輪は左手にはめるのでしょうか。右手に指輪をはめて良いのかどうかについても、掘り下げます。
指輪そのものは古代時代からありますが、結婚指輪だけに限れば古代ギリシャ時代からございます。古代ギリシャ時代における結婚は、現代と全くの別物。現代では愛する者同士が結ばれるのが「結婚」ですが、古代ギリシャの「結婚」は妻が夫に従う者。愛はなく、妻は夫に隷属するものとしての「結婚」になります。
となると、夫の元から妻が逃げ出すのは絶対に許されないもの。夫に最悪な不貞があったとしても、妻は夫の元から離れてはいけないのです。そこで取り出されたのが、結婚指輪。左手には愛の導菅が通っており、導管を指輪で縛り付けることにより結婚の証となったのです。
左手に愛の導菅があるからと、必ず左手に結婚指輪をつけなければならないという、決まりはございません。国によっては、右手に結婚指輪をつける所もございます。特に宗教色が強い所となると、右手に結婚指輪をつける傾向にあります。
右手に結婚指輪をつける理由は、右は「正義」の証として知られているから。宗教において、左よりも右が神聖なものとして取り扱われています。聖人が天に昇る際、聖人は右手を天に向けたからというのがルーツにあるようです。
人それぞれにこだわりがあるので、無理強いはできません。ただ愛の導菅や宗教関連の話は、あくまでも大昔のこと。特に強いこだわりがないのなら、左手でも右手でも自由に指輪をはめるのがベストでしょう。
右手に結婚指輪をはめたからと、不幸になったという話は全く聞きません。アジアの国では手どころか、足に結婚指輪をつける風習もございます。